ふさ手折り多武の山霧・・・巻第9-1704~1705

訓読 >>> 1704ふさ手折(たを)り多武(たむ)の山霧(やまぎり)繁(しげ)みかも細川(ほそかは)の瀬に波の騒(さわ)ける 1705冬こもり春へを恋ひて植ゑし木の実になる時を片待つ吾等(われ)ぞ 要旨 >>> 〈1704〉枝を手折ってたくさんためるという、多武の峰に立ちこめた霧が濃いためか、ここ細川の瀬の波音が…