東歌(74)・・・巻第14-3500

訓読 >>> 紫草(むらさき)は根をかも終(を)ふる人の子のうら愛(がな)しけを寝(ね)を終(を)へなくに 要旨 >>> 紫草は根を染料に使い果たすという。が、私は可愛いあの子とは、まだ共寝を果たすことができないでいることだ。 鑑賞 >>> 「紫草」は、山地や草原に生え、その根から紫色の染料を採る多年草。…