隠りのみ恋ふれば苦し・・・巻第16-3803

訓読 >>> 隠(こも)りのみ恋(こ)ふれば苦し山の端(は)ゆ出(い)でくる月の顕(あらは)さばいかに 要旨 >>> 隠れて恋仲でいるのは辛いのです。山の端から出てくる月のように、そろそろ表沙汰にしてはどうかしら。 鑑賞 >>> 前文に「昔、一人の男とたいへん美しくて立派な女がいた。素性や名前はわからない…