年の経ば見つつ偲へと・・・巻第12-2966~2968

訓読 >>> 2966紅(くれなゐ)の薄染め衣(ころも)浅らかに相(あひ)見し人に恋(こ)ふるころかも 2967年の経(へ)ば見つつ偲(しの)へと妹(いも)が言ひし衣(ころも)の縫目(ぬひめ)見れば悲しも 2968橡(つるはみ)の一重(ひとへ)の衣(ころも)うらもなくあるらむ子ゆゑ恋ひわたるかも 要旨 >>> 〈2966…