石上乙麻呂が土佐国に流されし時の歌(2)・・・巻第6-1020~1021

訓読 >>> 大君(おほきみ)の 命(みこと)恐(かしこ)み さし並ぶ 国に出でますや わが背の君を 懸(か)けまくも ゆゆし恐(かしこ)し 住吉(すみのえ)の 現人神(あらひとがみ) 船の舳(へ)に 領(うしは)き給ひ 着き給はむ 島の崎崎(さきざき) 寄り賜はむ 磯の崎崎 荒き波 風に偶(あ)はせず 恙(つつみ)…