黒牛の海紅にほふ・・・巻第7-1218~1222

訓読 >>> 1218黒牛(くろうし)の海(うみ)紅(くれなゐ)にほふももしきの大宮人(おほみやびと)し漁(あさ)りすらしも 1219若(わか)の浦に白波立ちて沖つ風寒き夕(ゆうへ)は大和し思ほゆ 1220妹(いも)がため玉を拾(ひり)ふと紀の国の由良(ゆら)のみ崎にこの日暮らしつ 1221我(わ)が舟の楫(かぢ)はな…