河口の野辺に廬りて夜の経れば・・・巻第6-1029

訓読 >>> 河口の野辺(のへ)に廬(いほ)りて夜の経(ふ)れば妹が手本(たもと)し思ほゆるかも 要旨 >>> 河口の野のほとりに仮の宿りをとっていると、夜が更けるにつれて妻の手枕が思い出される。 鑑賞 >>> 大伴家持の歌。天平12年(740年)8月、太宰少弐の藤原広嗣が、政界で急速に発言権を増す唐帰りの僧正…