鶯の木伝ふ梅のうつろへば・・・巻第10-1854~1858

訓読 >>> 1854鶯(うぐひす)の木(こ)伝ふ梅のうつろへば桜の花の時(とき)片設(かたま)けぬ 1855桜花(さくらばな)時は過ぎねど見る人の恋ふる盛りと今し散るらむ 1856我(わ)がかざす柳の糸を吹き乱(みだ)る風にか妹(いも)が梅の散るらむ 1857年のはに梅は咲けどもうつせみの世の人の我(わ)れし春なかり…