さを鹿の心相思ふ秋萩の・・・巻第10-2094~2095

訓読 >>> 2094さを鹿の心(こころ)相(あひ)思ふ秋萩(あきはぎ)のしぐれの降るに散らくし惜(を)しも 2095夕されば野辺(のへ)の秋萩(あきはぎ)うら若み露(つゆ)にぞ枯(か)るる秋待ちかてに 要旨 >>> 〈2094〉牡鹿が心から慕っている秋萩が、時雨が降るので散ってしまうのが惜しまれてならない。 〈2095…