秋風に大和へ越ゆる雁がねはいや遠ざかる・・・巻第10-2128~2132

訓読 >>> 2128秋風に大和へ越ゆる雁(かり)がねはいや遠ざかる雲隠(くもがく)りつつ 2129明け暮(ぐ)れの朝霧隠(あさぎりごも)り鳴きて行く雁(かり)は我(あ)が恋(こひ)妹(いも)に告げこそ 2130我(わ)が宿に鳴きし雁(かり)がね雲の上に今夜(こよひ)鳴くなり国へかも行く 2131さを鹿(しか)の妻どふ…