琴酒を押垂小野ゆ出づる水・・・巻第16-3875

訓読 >>> 琴酒(ことさけ)を 押垂小野(おしたれをの)ゆ 出(い)づる水 ぬるくは出でず 寒水(さむみづ)の 心もけやに 思ほゆる 音(おと)の少なき 道に逢はぬかも少なきよ 道に逢はさば 色(いろ)げせる 菅笠小笠(すがかさをがさ) 我(わ)がうなげる 玉の七つ緒(を) 取り替へも 申(まを)さむものを 少な…