大森曹玄翁の大河 四  なぜ曹玄翁をみるのか

大森曹玄翁は前半生は志士として、後半生は禅僧として過ごされたが、剣・禅・書の大家であった。当然、武道関係の逸話もある。 合気道の植芝盛平翁の伝記『合気道開祖 植芝盛平伝』(出版芸術社、平成十一年)に、曹玄翁が盛平翁の姿を評した言が載せられている。 「ある集まりの席に、小柄な老人が端座されておられた。全…