カール・マルクス 交換を強いる「物神」の力|好書好日

一般に、マルクス主義は唯物史観(史的唯物論)だということになっている。それは、社会構成体の歴史は、生産力と生産関係という経済的土台の変化に規定され、最終的に、社会主義にいたるというような見方である。そして、この考えは、二〇世紀の末に...