働く人だけが「社会人」なのか 山崎ナオコーラさんが小説「趣味で腹いっぱい」で問いかけるもの|好書好日

幼い頃から「働かざるもの、食うべからず」と父に言われ続けて育った小太郎は、長じて銀行員となり鞠子と結婚。一方、鞠子は大学院で平安文学を勉強したあとは、就職せず専業主婦になることを希望し、趣味に生きる生活を始める。働く人だけがエラいの...