池上冬樹が読む「月夜の森の梟」 深い愛の記憶から生まれた悲しみとおかしさ|好書好日

小池真理子の連載エッセイ「月夜の森の梟」を読みながら、何度となく永田和宏の『歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子 闘病の十年』(新潮文庫)を思い出した。 永田和宏と河野裕子は日本を代表する歌人であり、歌壇のみならずおしどり夫婦として有名...