『終焉をめぐって』(柄谷 行人):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

1989年には様々な「終り」があった。昭和の終り、戦後体制の終り。更に個人的にも様々な「終り」があった。それぞれは予測できることだったが、それらが重なって起こったことだけは、驚きであった。私はこれらのエッセイを表題のような統一的意図をもって書いたのではない。私はただ、文芸評論を書いてみようと思っただけ…