『火蛾』(古泉 迦十):講談社文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

12世紀の中東。 聖者たちの伝記録編纂を志す詩人のファリードは、伝説の聖者の教派につらなるという男を訪ねる。 男が語ったのは、アリーのという若き行者の《物語》──姿を顕さぬ導師と四人の修行者だけが住まう《山》の、 閉ざされた穹盧(きゅうろ)の中で起きた連続殺人だった! 未だかつて誰も目にしたことのない鮮麗な…