ジョージ・ミラー監督『マッドマックス:フュリオサ』映画評|愛、逃走、あるいは映画の敗北について

(画像は公式サイトから) もちろん、それほど悪い映画ではない。 あの『怒りのデス・ロード』において神話的クーデターを成し遂げた女性兵士・フュリオサが、そもそもなぜ、水と緑にあふれた生まれ故郷を離れ、イモータン・ジョーが支配する独裁国家の軍幹部となったのかが幼少期から順に時系列で描かれるわけだから、少な…