【書評】余命1年―私が私に暗示をかけたこの言葉。それは、私にとって魔法の言葉 『29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。』

「源氏名はどうしようかしら?」 「源氏名?」「お店での名前よ。ニックネームみたいなものね」 私はちょっと考えてから答えた。「あまり……アマリにします。余りものの”アマリ”」 著者、葉山アマリさんの名前の由来です。 “余りもの”とは一体、何のことなのでしょうか? 29歳の誕生日。派遣社員で生活はカツカツ、テーブル…