【書評】ネガティブなものの中に笑いは潜んでいる『社会人大学人見知り学部卒業見込』

特定の企業に雇用されて働くということをせずに、若手芸人の下積み期間と呼ばれる長い長いモラトリアムを過ごした著者は、随分世間離れした人間になっていた。 そんな著者だからこその「社会」という場所で起こる様々な出来事への驚きの連続。著者がピカピカ社会人一年生(当時三十歳)から二年生、三年生になり、とうとう真…