【書評】何回か試みただけで万策尽きたなどと言ってはいけない。最善の上にも最善がある。『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』

松下氏は、貧しさ故に教育も十分には受けないまま、十代のうちから働きに出された。文字さえまともに書けないほどであったのだ。そして体が弱く病気がちであった。「社員を見ますと、私より偉いという感じがするのです」と言う。だから、部下から意見を求めるし、『わしだったらやれないけれど、きみならやれる』と褒め、…