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【書評】凍りついた摩天楼、名なしの探偵が行く。『凝った死顔(マンハッタン・オプ1)』
矢作俊彦を語るには、やはりマンハッタン・オプを外すことは出来ない。以前にデビュー作を含めた短編集の書評でも書いたことではあるが、私が著者を知ったのは、1980年5月から1983年9月にかけて月~金の深夜にFM東京で放送されたラジオ・ドラマの作者としてだった。一世を風靡したそのドラマの台本を元に書かれたのが、本…