2つの世界の境界線に立つー宮沢賢治「サガレンと8月」を読んで

読書感想をまとめてはここに載せ、石を積むように書く日々です。積めば積むほどに、なんだか自分が鮮明に、確かなものになっていく感覚がありました。それが今週、なくなりました。 宮沢賢治「サガレンと8月」は、個人的には危ない本です。前後不覚、五里霧中。自分がどこにいたのか、何をしていたのか分からなくなってし…