言葉を選び、考え、積み上げる。自らを建築する主人公ー東京都同情塔(九段理江著)レビュー

九段理江著「東京都同情塔」を読んだ。言わずと知れた第170回芥川賞受賞作、やっぱり気になって手に取った。 自分を建築するために、言葉を選び、考え、積み上げる。主人公のストイックなあがきと苦しみに魅せられた。少し先の未来の悩みは、こんな感じかもしれない。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon あらすじ …