いおりんの名残り火 『名残り火』 (藤原伊織 著) | 逢坂 剛 | 書評

いおりんこと、藤原伊織との縁(えにし)は古い。 何度か書いたので、詳しい経緯は省かせてもらうけれども、かつていおりんとわたしは〈小説現代〉の新人賞で、同時期に最終候補に残ったことがある。今から、二十七…