赤い砂を蹴る 文學界6月号 | 石原 燃 | 特集
「文學界 6月号」(文藝春秋 編)1 ミランドポリスに着くのは、夜十時をまわるだろうということだった。 昼の十二時半にバスに乗ってから、もう五時間以上経つというのに、やっと半分を超えたところだと聞いて…