白昼夢中遊行症
id:bounoplagia
私のことばかり
今日、少し先にひとつの別れがあると知った。 思えば、だれかとちゃんとした仕方で別れるということを、私はしたことがなかった。 去っていく人を見送るときに、その姿が見えなくなるまで手を振ることなどなかったし、私が去るときはいつでも、前もって誰かにそれを告げることなく、夜逃げのように去っていった。 そもそも…