白洲正子 | 旧白洲邸 武相荘 Buaiso
「私は不機嫌な子供であった。今でいえば自閉症に近かったのではなかろうか。三歳になっても殆んど口を利かず、 ひとりぼっちでいることを好んだ」。白洲正子はみずからの幼少時代を、こう回想しています。正子がこの世に生を享けたのは明治四十三年一月七日。樺山伯爵家の末っ子は、甘やかされたお嬢様とは、わけが違って…