機織沼(宮城県登米)

はたおりぬま。舟不入沼とも。伝説の多い沼である。 古来、舟不入沼と呼ばれていたように、底知れずの霊沼として船を浮かべる者もいない。「水深く清くして其の形は、奈良の「猿沢の池」の如し」といわれ、晴れた風のない日には水底から弁財天の機織りの音が聞こえることがあり、その音を聞いた者は命を落としたという。 …