『コンビニ人間』にみる普通と狂気の境界

『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香さんは、長く店員として働いてきた経験がある。愛しすぎているがゆえに小説にできない「聖域」だったコンビニをあえてテーマにし、世の中が信じる「普通」とは何なのか、鋭い問いを投げかける。