三島由紀夫『英霊の聲』を読み解く

三島由紀夫 ふたつの謎 その2 1年ほど前のブログで、大澤真幸(おおさわ・まさち)氏の書いた『三島由紀夫 ふたつの謎』(2018年11月初版)という本に触れた。 上記のブログで、私は『花ざかりの森』や『中世』といった三島の16歳から20歳ぐらいにかけて書いた初期短編が好きだという話を書いた。 しかし、彼が成人してか…