【二回目】にんじんと読む「男たち/女たちの恋愛」🥕 ①

① 巌本善治や北村透谷は、明治20年代初頭に、自分の愛する女性のことを恋人ではなく「真友/親友」とよんでいる。『現在では同性間のものとしてイメージされる友情と異性間のものとしてイメージされる愛情は、明治二〇年代においては地続きだったのである』。この真友という観念が、近代的な「自己」の観念と不可分である…