勝手にシネマ評/『東京自転車節』('20)

地元の山梨で、代行運転の仕事をしながら映像制作をしていた青年、青柳拓(あおやぎたく)26歳。2020年春、新型コロナウイルス感染拡大の影響で仕事がなくなり、収入が途絶えた彼はホトホト困った…奨学金の支払いは待ってくれないからだ。 東京の大学で映画を学ぶために必要だったその額、何と550万円也。彼の住む市川三郷…