第七章ノ一:それ兵の形は水に象る。

迂直の計などで地の利を得たら、正攻法と奇襲をうまく組み合わせて勝負を決したいところだ。 人を形(けい)せしめて我に形なければ、即ち我は専にして敵は分かる。相手のことは手にとるようにわかっていて、こちらのことは相手に見えなければ、自軍は一点突破をしていても敵は分散防御せざるを得ない。 この状態は理想だ…