わからなくても美しかった、歌舞伎の世界

「歌舞伎をみることが夢」という祖母の願いを叶えるべく、母は動いた。自らはチケットを入手し、わたしには「国宝を見ておきなさい」と命じた。 映画『国宝』は、美しかった。あの美しさを男の人が作り出しているということを、わたしはいまだに信じられていない。というか、知らなかった。歌舞伎の世界で女型があるという…