句読の難―『困学紀聞』と『尚書大伝』(上)

以前、「考証学における学説の批判と継承」と題して、『尚書』のある一条を題材に取り、考証学者たちの学説の変化を追ってみました(全五回)。この調査は、環境さえ整っていればそれほど難しいものではないのですが、なかなか興味深い結果が出てくることもあります。一条ごとでは研究と呼べる代物にはならないでしょうが…