溝口雄三『方法としての中国』の読書案内(2)

前回に引き続き、今日も、溝口雄三『方法としての中国』(東京大学出版会、1989)の内容を紹介します。今回は第十章「ある反「洋務」―劉錫鴻の場合」を取り上げます。 劉錫鴻とは、字雲生、広東省の番偶県の人。清代の光緒の初め、初代駐英国大使の郭高森ともに、駐英副大使としてロンドンに着任した人物です。彼は、駐英…