ケン・ローチ監督デビュー作『夜空に星のあるように』にみる、現代まで一貫した視点とは|CINEMORE(シネモア)

ケン・ローチの劇場長編デビュー作『夜空に星のあるように』は、「キャロル・ホワイト三部作」の集大成として位置付けられる。本作には、その後のケン・ローチが試行していくテーマや方法論が如実に読み取れる。と同時に、ここには試行期間ならではの原石の輝きが、抑制されたトーンの内側で衝動のように渦巻いている。集…