『別れる決心』不確かな記憶と視覚、人生における「解決」とは|CINEMORE(シネモア)

『別れる決心』(22)では、パク・チャヌクの映画にイメージされるような描写が敢えて封印されている。それにも関わらず、この作品のどのシーンを切り取ってもパク・チャヌクという特異な映画作家の烙印が滲み上がってくる。ミステリアスな容疑者の抗えない魅力、それに惹かれる刑事という、これまで何度も語られてきた古…