『白鍵と黒鍵の間に』クロージング・ヴェルヴェッツ、夜明けを待ちながら|CINEMORE(シネモア)

『白鍵と黒鍵の間に』ほど“セッション”という言葉を体現している映画もそうそうお目にかかれない。池松壮亮は、立ち姿や衣装、声のトーンの違いで南と博という二役を演じ分けている。刑務所から出所したばかりの“あいつ”を演じる森田剛は、低くドスの効いた、しかしハスキーで魅力的な声で役に挑み、身寄りのない流れ者の…