旅へのあこがれを駆り立てたある芸術

忘れられない芸術作品がある。 ある国についての旅行記を、大きなひとつの部屋に詰めた作品だ。 外から見ると、大きな立方体がどーんと立っているような感じで、見晴らしの良い建物の窓際、まさに特等席に、それはある。 立方体の中に入っていくと、すぐ旅の荷物が目に入る。当時20歳のわたしは、旅の荷物の中に煙草が紹介…