cocoroducsi
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第二章 石の誉れ
石の台地のまんなかに、一人の子どもが生まれました。その子は、ほかの子どもたちとなんの変わりもないように見えました。ただ、耳がすこしだけすぐれていて、石の声を、人よりもはっきり聴き取ることができました。 石の台地の朝は、いつも同じでした。日の光が塔の壁をまぶしく照らし、人びとは整列した道を、足音をそろ…