第三章 つるのはしご

ある日のことでした。石の子どもは、塔のてっぺんにのぼって、いつものように最後の一段を積もうとしていました。 そのとき、石のあいだから、なにかがひらりと動いたのです。 最初は、風だと思いました。けれど、それは風よりもゆっくりで、陽の光をあびて、わずかに緑色に光っていました。 子どもは手を伸ばしました。そ…