第四章 土の森

子どもは、どれほど降りたのかわかりません。いつのまにか霧は薄れ、風の音にまじって、小鳥の声が聞こえてきました。 足の裏に、なにかがふれました。やわらかくて、しっとりとした感触。それが、土でした。 はじめて石ではない地面に立ったとき、子どもの足は、少し沈みこみました。思わずぐらりとよろめいて、手のひら…