宮中女房に三種あり

この一週間、山本淳子先生の註と現代語訳で、興味深く『紫式部日記』を読んできたわけですが、定子や彰子が中宮であった時代、すなわち西暦1000年ごろの後宮には、私的にキサキに仕える女房として、次の三種があったようだ。 女房を職業とし、主家を渡り歩くこともある、母娘累代の女房も。職業女房。女房的女房。中流…