結局、釣れるに越したことはない

 辺りは薄暗く、まだ朝日が昇る以前の時間帯。鳥達が囀る声も聞こえない程の静寂の世界に、草木を踏みしめる音が木霊する。  その音を追随させるようにして、とある目的地へと向かう二つの人...