そのたびごとに

 そのたびごとに新しく、小鈴はジャンケンを持ちかける。 「ジャンケンで決めようよ」と小鈴は言った。そうして私がまだ「やる」と言わない先から、グーに握った手を頭の上まで振り上げてい...