春歌蒐集

 夢をみた。夕暮れが秒読みになった町のなか、得体のしれない高揚感を抱えて佇んでいるわたしと、私じゃない誰か。その正体を知ることなんて、きっと永遠にできないことなんだろうなと思った。...