『二宮翁夜話』 P19 翁曰夫誠の道は、学ばずしておのずから知り、習はずしておのずから覚え、書籍もなく記録もなく、師匠もなく、而して人々自得して、忘れず、是れぞ誠の道の本体なる、渇して飲み飢えて食ひ、労れていねさめて起く、皆此類なり、古歌に水鳥のゆくもかへるも跡たえてされども道は忘れざりけりといへるが如…