『心花、静裏に開く』 P154 宇野 ああそうですか。しかし、吉田松陰の『講孟箚記』は、あれは名著ですねぇ。私はもうほんとにあれを読んで感激しました。 新井 いや、感激しますな、あれは。 宇野 僕はあれを読んでパッと開けたような気がした。あれは、牢屋に入れられておった時に、同じ牢に入ってた連中に、二、三日置き…